舞台「アリスインデッドリースクール コネクト」ゲネプロリポート 10周年を迎えたアリスインプロジェクトの旗上げ公演が新たに幕を上げた

演劇カンパニー アリスインプロジェクト、そして代表作「アリスインデッドリースクール」が今年誕生10周年を迎える。「アリスインデッドリースクール」はアリスインプロジェクトの旗揚げ公演作品にして再演希望NO.1の作品。これまで漫画、アニメ、映画など様々な形でメディア化され、舞台としても大阪、名古屋、札幌、東京など全国各地で毎年上演し多くの人から愛されてきた作品の最新バージョン「アリスインデッドリースクール コネクト」が三ツ星キッチン・上条恒氏の演出で新宿村LIVEに登場することとなった。

元AIKATSU☆STARS! 堀越せなと元東京flavorで8月の公演「真約・魔銃ドナー」でも主演を好演した白石まゆみがW主演、そして、演劇界の若手女優トップクラスの一人 栗生みな、八坂沙織、三浜ありさ、日替わりゲストにグラビアアイドルとしても人気の真島なおみ、元Luce Twinkle Wink☆ 錦織めぐみなど総勢21名。今回は出演者全員がアリスインプ
ロジェクトの作品に出演したことがあるアリスインプロジェクト的精鋭チームで名作に挑む。そして公演初日となる11月7日、公開ゲネプロ公演が行われた。

W主演、堀越せなが演じる墨尾優、そして白石まゆみ演じる百村信子の掛け合いは、冒頭からハイテンション。堀越は2016年1月に出演したアリスインプロジェクト「真説・まなつの銀河に雪ふるほし」以降、数々の舞台経験があり早口言葉かと思うほどの大量のセリフがとめどなく口から溢れる。ストーリーを詳細に伝えるのは、ここでは控えるが、途中会話の流れから急加速して漫才になだれ込む、あの「間合い」は見事というほかない。

一方、白石は二度目の舞台とは思えないほど堂々とした演技を見せた。特に漫才コンビ「ノビューン」のツッコミボケ担当として、掛け合いが見ものだった。単にセリフを覚えれば良いというものではなく、漫才として大切な「間」やテンポが良く終演後に本人も口にしていたように、楽しんでお芝居をしている様子が終始見られた。本番を楽しめるくらい稽古をしっかり積み重ねてきたのだろう。前作『真訳・魔銃ドナー』のゲネプロでは、冒頭緊張した面持ちであったが、もうその頃の白石ではなく確実に成長した姿を見せていた。

そして本作でも「不良少女」紅島弓矢を演じる栗生みなの神懸った演技は、私のような記者が陳腐な言葉を並べても説明がつかないほど研ぎ澄まされていた。本人は謙遜するが「凄い」という言葉しか出てこない。過去に彼女の演じる紅島を見たことがあるファンも多いだろうが、それを明らかに超えている。筆者はこの数か月、北関東などでリアルな「ヤンキー少女」の撮影をして来たのだが、この紅島の自然さは不思議なくらいだった。そして紅島の仲間想いの部分、柔らかさを併せ持つ複雑さを表現していたように思う。

科学部の氷鏡庵を演じる八坂沙織も、また天才である。彼女の「氷鏡」を見るのは2017年10月『アリスインデッドリースクール・ノクターン』以来になるのだが、氷鏡にも変化が見られた。ざっくりとした言葉で申し訳ないが、危機を前に冷静でいよう、頭をフル回転してなんとか状況を理解の範疇に押し込もうとする混乱や気持ちの揺れが伝わってくるように感じた。また言葉を発してない時の氷鏡の動きにも注目したい。これは言葉で説明しきれないので、実際に見てほしい。

さて、出演者それぞれに魅力があって、書きたいことは山ほどあるのだが、締め切りと字数の制約を優先させて頂くことにしたい。あとはご自身の目で見て、聞いて、感じてほしい。恥ずかしながら、筆者は取材ということを踏まえつつも後半で涙が止まらなかった。頭では分かっていても感情にじかに伝わってくる、そういう作品であり、キャスト・スタッフ一丸となって直球をぶつけてくる舞台なのだと思う。

既に満席となっている回もあるが、滑り込みでも観てほしい。

(取材・文 矢口 明)

『アリスインデッドリーコネクト』公式サイト
http://alicein.info/

【シングルキャスト】
堀越せな/白石まゆみ/栗生みな/八坂沙織/三浜ありさ/佐伯香織/がーな/草場愛/若松愛里/
國井紫苑/天音/長谷川麻由/結城美優/東城希亜/太神陽/中島明子/宮ノ尾美友

【日替わりゲスト】
山本太陽/真島なおみ/石川凜果/錦織めぐみ

ものがたり
学校の屋上で漫才の練習をしている二人、墨尾優と百村信。
そこへ駆け込んでくる生徒たち。怪我をした者、常軌を逸した者。
三年生、紅島弓矢の手には……血に濡れた金属バットがあった。
ユウとノブが知らぬ間に、世界は死体が蘇り、生きてる人間を襲い出す地獄と化していた。屋上に集まる様々な境遇の少女たち。
ユウとノブは、恐怖と絶望の狭間で決断を下す。

「……よし、漫才やろう!」
「って正気か?!」

夢も希望も失われた世界で、彼女たちは笑って生きられるのか?
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チケット&スケジュール
日程:
2019年11月7日(木)~11月10日(日)全7公演

11月07日(木)=19:00①
11月08日(金)=14:00②・19:00③
11月09日(土)=13:00④・18:00⑤
11月10日(日)=12:00⑥・17:00⑦

※ロビー開場・物販開始は60分前。客席開場は30分前

劇場:新宿村LIVE(230席)
東京都新宿区北新宿2丁目1−2 B2

TICKET:
S席 7500円(最前3列:指定席)
A席 5500円(4列目以降:指定席)


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