「アイドルとして誰かを喜ばせることができて幸せでした」櫻坂46・小林由依のラストグラビア、「B.L.T.3月号」の表紙解禁!卒業目前、1万字インタビューで思いを語る。 「B.L.T.2024年3月号」1月29日(月)発売

東京ニュース通信社は、女性アイドルや女優、声優たちをハイクオリティーのグラビア&ロングインタビューで紹介するエンタメ誌「B.L.T.2024年3月号」を1月29日(月)に発売。

「B.L.T.2024年3月号」(東京ニュース通信社刊)撮影/東  京祐「B.L.T.2024年3月号」(東京ニュース通信社刊)撮影/東  京祐

1/29(月)発売「B.L.T.3月号」の表紙&巻頭を飾るのは、櫻坂46・小林由依。小林は昨年11月にグループ卒業を発表、1月31日(水)・2月1日(木)に開催される「小林由依 卒業コンサート」がラストステージとなる。 この度、その表紙が解禁された。

表紙に採用されたのは、冬の寒空の下、こちらを見て微笑む小林が印象的なカット。揺らぎない堂々たる佇まいに、一期生としてグループを牽引してきた小林らしさが詰まっている。

小林は、2015年8月、欅坂46一期生として活動開始、櫻坂46に改名以降も人気メンバーとして長きに渡ってグループを牽引。一昨年グループを卒業したキャプテン・菅井友香らとともに櫻坂46の功労者として力を尽くした。

B.L.T.はこの8年半、彼女がアイドルとして静かに強く躍動する姿を見守ってきた。その凛とした佇まいを写真に収めるべく、山中にあるスタジオと西湖で撮影。 ゆったりと落ち着いた時間を過ごしながら、彼女の内面にある凛々しさを多角的に切り取った。

さらに、普段決して多くは語らない小林の1万字インタビューは必読。「寂しいっていう感じではなくて、『やりきった』という気持ちです」と、アイドルとしての最後を目前にした心境を語るほか、「アイドルとして誰かを喜ばせることができて、幸せを感じました」と、ファンへの感謝も伝えている。そして、欅坂46時代からグループの数々のMVを監督してきた映像ディレクター・池田一真氏に、小林がセンターを務めた楽曲「隙間風よ」を切り口として、彼女の魅力について語ってもらった。

「B.L.T.2024年3月号」別冊付録:小林由依(櫻坂46) 両面超ビッグポスター(表)「B.L.T.2024年3月号」別冊付録:小林由依(櫻坂46) 両面超ビッグポスター(表)

「B.L.T.2024年3月号」別冊付録:小林由依(櫻坂46) 両面超ビッグポスター(裏)「B.L.T.2024年3月号」別冊付録:小林由依(櫻坂46) 両面超ビッグポスター(裏)

乃木坂46 5期生連載に五百城茉央が初登場!  

毎回テーマを変えて乃木坂46の5期生をソロで撮り下ろす連載「グラビア向上委員会~gravure à la mode~」に五百城茉央が初登場。待望の五百城の登場となる今回、「かくれんぼ」をテーマに撮影。レトロな廃倉庫で彷徨ったり隠れたりしたほか、ノスタルジックな風景が広がるロケーションでナチュラルな表情を捉えた。

僕が見たかった青空の青空組(選抜メンバー)が登場! 別冊付録としてメンバー全23人全員登場の小冊子も付いてくる!

乃木坂46公式ライバルグループとして昨年誕生し、1/31(水)に2ndシングル「卒業まで」をリリースする僕が見たかった青空より、選抜メンバーである青空組12人が登場。 メンバーの仲睦まじい姿を切り取ったほか、12人での座談会も掲載する。そして、昨年末に公開された、乃木坂46の人気曲「制服のマネキン」の完全オマージュMVが好評ということで、別冊付録小冊子を製作! こちらは「制服のマネキン」の衣装を着た、メンバー23人全員を学校で撮影。 また、全員分の個人インタビューも掲載する。

新生アイドルグループWHITE SCORPIONから、”期待の逸材” HANNAが登場!  

昨年IDOL3.0 PROJECT オーディションを経て結成、2/7(水)に3rdシングル「非常手段」をリリース予定の大注目新生アイドルグループWHITE SCORPIONから、最年少のHANNAがソログラビアでは初登場。グループのセンターとして期待される一方で、まだ15歳の彼女が、その未来には希望しかない存在感を見せつけてくれている。

STU48の内海里音&小島愛子を”ご褒美”撮り下ろし!

4/28(日)より瀬戸内7県を回る7周年ツアーがスタートするSTU48から内海里音と小島愛子が登場。今回、ゲームアプリ「ドゥームズデイ」とSTU48のコラボイベントにて優勝を獲得した2人を”ご褒美グラビア”で撮り下ろし。撮影地は広島、自然豊かな街並みでリラックスする様子や、温泉浴衣姿でくつろぐ姿は必見。

NMB48の原かれんがソロ水着グラビアでB.L.T.初登場!  

最新シングル「渚サイコー!」で選抜入りを果たすなど、NMB48に欠かせない中心メンバーである原かれんがB.L.T.ソロ初登場! 抜群のスタイルに定評がある原を洋風ホテルで撮り下ろし、彼女の可憐な冬水着姿を堪能できるグラビアとなっている。

松本日向、水着グラビアで約2年ぶりにB.L.T.登場!

2022 年にHKT48を卒業、その後もタレントとして活動を続け、YouTube「JLCレジャーチャンネル」へのレギュラー出演などから、ボートレースのイメージも定着しつつある松本日向が水着グラビアで登場。編集部としては彼女と2年ぶりの再会となったが、周囲を照らす笑顔はそのまま、いつもより濃いメイクを施したカットでは大人の女性へと変わっていることを見せつけられた。

◉大好評連載

・ハロー!プロジェクト「ハロラボ!!」筒井澪心、田代すみれ(OCHA NORMA)

・#ババババンビ「#馬と鹿」近藤沙瑛子

・FRUITS ZIPPER「ふるっぱーworld」月足天音&鎮西寿々歌

・菊地姫奈「菊地はだらだら過ごしたい」

・沢口愛華「沢口生活」

・アナウンサー連載「ANA-LOG」清水麻椰(毎日放送アナウンサー)

・声優・アーティスト連載「Real Voice」渕上舞 (「渕上舞コンセプトベストアルバム〜Dreamy Stories〜」)

  • 購入者特典、決定!

■ローソンエンタテインメント(※WEBのみ)

【特典内容】

以下2種類より選んで、ご購入いただけます

①小林由依(櫻坂46) 両面ポスター1枚

「B.L.T.2024年3月号」ローソンエンタテインメント購入特典:小林由依(櫻坂46) 両面ポスター(表)「B.L.T.2024年3月号」ローソンエンタテインメント購入特典:小林由依(櫻坂46) 両面ポスター(表)

「B.L.T.2024年3月号」ローソンエンタテインメント購入特典:小林由依(櫻坂46) 両面ポスター(裏)「B.L.T.2024年3月号」ローソンエンタテインメント購入特典:小林由依(櫻坂46) 両面ポスター(裏)

https://www.hmv.co.jp/product/detail/14604039

②松本日向 ポストカード1枚

「B.L.T.2024年3月号」ローソンエンタテインメント購入特典ポストカード【松本日向】「B.L.T.2024年3月号」ローソンエンタテインメント購入特典ポストカード【松本日向】

https://www.hmv.co.jp/product/detail/14604040

■セブンネットショッピング

【特典内容】

以下9種類より選んで、ご購入いただけます

①五百城茉央(乃木坂46) ポストカード1枚

「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【五百城茉央(乃木坂46)】「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【五百城茉央(乃木坂46)】

https://7net.omni7.jp/detail/1107468481

②僕が見たかった青空 ポストカードA1枚

※絵柄は青木宙帆&伊藤ゆず&西森杏弥&宮腰友里亜&持永真奈&山口結杏となります。

「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【僕が見たかった青空 A】「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【僕が見たかった青空 A】

https://7net.omni7.jp/detail/1107468482

③僕が見たかった青空 ポストカードB1枚

※絵柄は秋田莉杏&安納蒼衣&岩本理瑚&金澤亜美&萩原心花&八木仁愛となります。

「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【僕が見たかった青空 B】「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【僕が見たかった青空 B】

https://7net.omni7.jp/detail/1107468483

④僕が見たかった青空 ポストカードC1枚

※絵柄は今井優希&須永心海&長谷川稀未&早﨑すずき&吉本此那となります。

「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【僕が見たかった青空 C】「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【僕が見たかった青空 C】

https://7net.omni7.jp/detail/1107468484

⑤僕が見たかった青空 ポストカードD1枚

※絵柄は木下藍&工藤唯愛&塩釜菜那&杉浦英恋&八重樫美伊咲&柳堀花怜となります。

「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【僕が見たかった青空 D】「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【僕が見たかった青空 D】

https://7net.omni7.jp/detail/1107468489

⑥HANNA(WHITE SCORPION) ポストカード1枚

「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【HANNA(WHITE SCORPION)】「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【HANNA(WHITE SCORPION)】

https://7net.omni7.jp/detail/1107468488

⑦内海里音&小島愛子(STU48) ポストカード1枚

「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【内海里音&小島愛子(STU48)】「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【内海里音&小島愛子(STU48)】

https://7net.omni7.jp/detail/1107468487

⑧内海里音(STU48) ポストカード1枚

「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【内海里音(STU48)】「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【内海里音(STU48)】

https://7net.omni7.jp/detail/1107468485

⑨小島愛子(STU48) ポストカード1枚

「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【小島愛子(STU48)】「B.L.T.2024年3月号」セブンネットショッピング購入特典ポストカード【小島愛子(STU48)】

https://7net.omni7.jp/detail/1107468486

■TSUTAYA EBISUBASHI(WEB・実店舗含む) 
【特典内容】
原かれん(NMB48) ポストカード1枚

「B.L.T.2024年3月号」TSUTAYA EBISUBASHI購入特典ポストカード【原かれん(NMB48)】「B.L.T.2024年3月号」TSUTAYA EBISUBASHI購入特典ポストカード【原かれん(NMB48)】

https://store.shopping.yahoo.co.jp/tsutaya-ebisubashi-n/blt202403.html

<注意事項>

※1月24日現在

※予約開始日時は店舗によって異なる場合があります。詳しくは各社HPにてご確認ください。

※特典付き販売は、在庫がなくなり次第終了いたします。

※特典付き販売店は、追加になる場合があります。

【商品概要】
「B.L.T.2024年3月号」

●発売日:2024年1月29日(月) ※一部、発売日が異なる地域がございます
●特別定価:1,250円
●表紙:小林由依(櫻坂46)

●別冊付録:①小林由依(櫻坂46) 両面超ビッグポスター

②僕が見たかった青空ビジュアルブック
全国の書店、ネット書店にてご予約いただけます。詳細はTOKYO NEWS magazine&mook<https://zasshi.tv/>をご確認ください。

【関連サイト】
■東京ニュース通信社が発行する雑誌・書籍・写真集・カレンダーなど各商品の総合情報サイト
TOKYO NEWS magazine&mook<https://zasshi.tv/
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“バカ映画の巨匠”と“マージービートの妖精”の出会い。河崎実監督が、それいゆ主演の短編映画『永遠のルンナ』について語る

“バカ映画の巨匠”と“マージービートの妖精”が出会って生まれたジュブナイルSF短編映画。それが『永遠のルンナ』だ。監督は『日本以外全部沈没』『いかレスラー』など数々の作品でズンドコ映画界に燦然と光り輝く河崎実、主演は3人組バンドSOLEIL(ソレイユ)のリード・ヴォーカルを務めるそれいゆ。昨年夏に完成し、秋にパトロン限定上映会が行なわれ、パトロンになる機会を逸していたファンを悔しがらせていた同作が3月29日、遂にDVD化された。

この作品に魅了された原田和典とMASATO(娯楽映画や幕末を研究するかたわら、打田十紀夫の許でフィンガーピッキング・ギターを探求)はユニット“倶知安ドッグス”を結成、さっそく河崎監督にインタビューを敢行した。偶然にも全員が生年の違うイヌ年で一人っ子。さっそく濃厚なトークが始まった。

—- 『永遠のルンナ』は、歌手としてのそれいゆさんしか知らないファンに衝撃を与えると思います。彼女を起用して映像作品を作ったきっかけを教えてください。

河崎実 1年以上前かな、YouTubeで「Pinky Fluffy」を見て、やられましたね。♪“教えてほしいの”“女の子なんてつまんない”って。シルヴィ・バルタンとかね、フレンチ・ポップスの世界観を今、美少女でやるというセンスが最高じゃないですか。メンバーのサリー久保田さんも中森泰弘さんも俺と同い年ぐらい、ほぼ60歳でしょう。ビートルズとフレンチ・ポップスの要素のある音楽を、孫みたいな美少女に歌わせるのがすごい。それで(プロデューサーの)サリーさんに連絡をとったんです。「ぜひ、それいゆちゃんを撮りたい」と。2枚目(セカンド・アルバム『SOLEIL is Alright』)を出す前に撮影しました。だから全部1枚目(ファースト・アルバム『My Name is SOLEIL』)の曲です。

—- 結果として、それいゆさんの14歳を記録した映像になりました。彼女はこの7月に16歳を迎えます。

河崎 (『永遠のルンナ』は)タイムカプセルみたいなものだから。こないだ(3月30日にShibuya WWW で開催されたワンマン「Hello, Again SOLEIL」に)来たファンも全員買ってるはずだよね。この年齢の時期はもう来ないんだから。

—- エヴァンゲリオンに乗れるのは14歳のセカンドチルドレンだけ。それに通じる14歳独特の何かが・・・

河崎 その意味では14歳を封じ込めた作品だよね。最初はそれいゆちゃんに『地球防衛少女イコちゃん』のリメイクをやってもらおうと思ったんです。『~イコちゃん』(1987年)は僕のデビュー作で、30年たった今も売れてる。全力で命を懸けた作品はやっぱり評価が違うのかな。『地球防衛少女イコちゃん2 ルンナの秘密』(1988年)に出てくる白馬ルンナ役の田山真美子ちゃんも当時は14歳だった。この年齢ってアイドルにとって重要だと思うんですよ。僕は真正ロリコンじゃないけどね(笑)。だから14歳の美少女の新たな決定版みたいなものを新たな『イコちゃん』で行きたかったんですけど、それいゆちゃんには演技の経験がないし、クラウドファンディングで集まった予算も150万。

—- 当時それいゆさんに注目していた人はある意味、先見の明の持ち主ばかり。いまほど知名度がなかった時期ですから。作品の登場人物は3人で、本編は24分です。

河崎 ほとんどPVだからね。歌の流れてないところは5分ぐらいなんじゃないかな。しかもアフレコだしね。でも「今しかない、夏に撮るしかないんだ」って思って2日間で撮った。彼女のキャラクターって、おしゃれな感じでしょ? 今回はゆるいギャグは入れずにマジでやって、最後にオチがある構成にせざるを得なかった。ロケも楽しかったけど、ヒルに噛まれてね(笑)。『ウルトラセブン』の、ベル星人が出てくる「空間X脱出」っていう回で(1968年)、アマギ隊員が空間Xにいたら上からいろんな虫が落ちてきて、それを手で叩いたら血でグワッとなる、あんな感じですよ。足を噛まれちゃって、バーッと血が出て。でも大したことないんだってね、ヒルに噛まれても。それいゆちゃんが噛まれなくて良かったよ。

—- そしてストーリー中のそれいゆさんは、アンドロイドだったという。

河崎 美少年の市川りおくんもそれいゆちゃんと同じで、演技の経験がなかった。そこでふたりともアンドロイドという設定にして、だから棒読みでいいんだということにして。手塚眞が出てたでしょ? あのストーリーは『鉄腕アトム』からも来てるんですよ。

—- 手塚眞さんは映像の分野で幅広く活躍なさっています。お父さんは『アトム』の原作者、漫画家の手塚治虫さん。

河崎 天馬博士が自分の息子が交通事故で死んで、息子そっくりのアトムをつくったんだけど成長しないんで「出てけ」と言って、アトムが出ていく。悲しい話なんですよ。ちょうどこの映画の撮影の頃、スタッフが急死したりしてね、「命ってなんなんだ?」って柄にもなく真剣に思った。美少女や美少年の時代が一瞬なんだってことをアンドロイドを通じてちょっと入れたかったんですよ。最後、研究所を脱走して・・・。『地下鉄のザジ』ってフランス映画があるでしょ、ルイ・マル監督の傑作が(1960年)。おこがましいけど、そんな感じにできないかなと思ったんです。

—- 楽曲は「魔法を信じる?」、「MARINE I LOVE YOU」、「さよなら14歳」、「恋するギター」が使われています。

河崎 メイン(のMV)はサリー久保田さんがしっかり制作しているから、それじゃこっちの解釈でやろうと。曲も俺の好みで選ばせてもらってね。あの子たち(主役の2人)は死んじゃってるわけですから、交通事故で。それを博士が甦らせたという設定で、それいゆちゃんは脱走して思い出の別荘でたたずんでるみたいな、ある意味短編SFというか。昔『タイム・トラベラー』というドラマがNHKであったんですよ(1972年放送)。僕はそれをリアルタイムで見ていて、原田知世で映画になった大林宜彦監督の『時をかける少女』も、その10年ぐらい前に『タイム・トラベラー』でドラマになってた。ジュブナイルなんですよ、少年少女しか出てこない。僕は怪獣が一切出ないSF作品も好きだったので。手塚眞も小中和哉もジュブナイル映画を作ってたよね。ただ俺の場合はちょっとズンドコな作風だけど。できないと思いつつ、さわりだけ(ジュブナイルを)やってみたんですよ。お金ないからこれが限界です、24分しかないから。

—- それいゆさんを往年の映画女優にたとえたら、誰でしょう?

河崎 高橋紀子かな。

—- 『ブラボー!若大将』(1970年)で若大将を振っちゃう社長令嬢。『ウルトラQ』の「南海の怒り」(1966年)には原住民役で出てました。

河崎 寺田農の奥さん。髪型も似てるからね。でも『永遠のルンナ』や『地球防衛少女イコちゃん2 ルンナの秘密』の“ルンナ”は、内藤洋子の「白馬のルンナ」(1967年)から来てる。あの歌も好きだったし、内藤洋子も大好きだったからね。麻丘めぐみ、南沙織、岡田奈々、木之内みどり・・・。あのへんのアイドルも素晴らしかった。やっぱロングの髪の美少女という系譜だよね。『地球防衛少女イコちゃん2 ルンナの秘密』(1988年)の撮影の時、増田未亜はロングじゃなかったんで、わざわざウィッグをつけてもらったから。最初のイコちゃんの磯崎亜紀子はロングだった。黒髪の美少女は好みだね。好みじゃないと映画は撮れないから。

—- しかも『地球防衛少女イコちゃん』には『ウルトラセブン』のキリヤマ隊長(中山昭二)、『地球防衛少女イコちゃん3 大江戸大作戦』(1990年)には土屋嘉男のようなレジェンドも出ています。

河崎 それが俺の最初のスタイルだから。美少女、オヤジ、古いギャグ、そして怪獣(笑)。今回も、最初はその原点に戻ろうと思っていたんだけど。

—- 監督は若大将オマージュの映画『イキナリ若大将』を自主制作なさっていますが(1985年)、『永遠のルンナ』に出てくる芝生でたわむれているシーンは、ひょっとして『俺の空だぜ!若大将』(1970年)の・・・・

河崎 「人知れず」、あの感じなんだよ! 小谷承靖監督のね。僕の映画には東宝映画の要素も入ってるんですよ。引用で映画って作られるものなんで、その知識が多いほど文句言わせないというか深みが増すというか。

—-  『イキナリ若大将』のヒロイン・星山澄子役は、当時、聖心女子大生だった岡村美奈さん。黒髪ロングです。

河崎 別につきあってないですよ。

—- そのパンフレットに掲載されていた岡村さんのコメントが、「若大将シリーズの事はほとんどわかりませんけれど、稀に見る異常な雰囲気の楽しい作品に出演させていただいて、大変貴重な体験でした」。いいこと言いますねえ。
河崎 そんなこと言うわけないじゃん、俺が勝手に書いたんだよ!

—- 『永遠のルンナ』の続編が次々と制作されることがあれば、そのうち南郷勇一(河崎監督の俳優名)とそれいゆさんの年齢を超えた恋のシーンがあっても面白いかなと思います。

河崎 俺が?(苦笑) だけど、そういうシチュエーションは本当の若大将で考えたんだよ。今の加山雄三で若大将シリーズをやるの。70代になってから生涯教育で大学に入ってくる。それでAKBとかと合コンで盛り上がったりスキーをしたりする。70代の加山雄三が躍動するわけよ。19歳ぐらいのAKBに大学で「若大将!」って声をかけられて。

—- (笑)

河崎 「どうすか?」って東宝の偉い人に提案したら、「ダメだ、ダメに決まってんだろ!!」って言われてさ。

—- それは、しょげちゃいますね。

河崎 狂った企画はなかなか通らないんですよ。若大将というブランドが東宝のものだからさ。たとえばウルトラという言葉には著作権がないけど、そこにマンとかQとかつくと円谷プロのものになるとかね。だけどもう50年経ってるからパブリック・ドメインなんだよ、本当は作っていいんだ。俺は『ウルトラエース』を作りたいがね。昭和天皇崩御の日に『電エース』を作ったから、『令和電エース』も作るけどね。今は吉田照美さん主演の『ロバマン』を作っていて、昨日は伊東四朗さんと笑福亭鶴光さんが出るシーンを撮ったんだ。

—- これもクラウドファンディングですか?

河崎 そう。『ロバマン』は450万円。姫乃たまの『干支天使チアラット外伝『シャノワールの復讐』』は250万円だったけどね。

—- 「うまい棒のようだ」と形容された、あのすさまじい演技のやつですね。

河崎 あれはミュージカル的な要素も取り入れたくて、町あかりに唐突に出てきて歌ってもらったりした。最近、突然歌い出す映画ってなかなかないでしょ。

—- ジャガー(千葉を代表するロックンローラー。ジャガー星から来た)や康芳夫(国際暗黒プロデューサー)の起用も最高でした。

河崎 ジャガーは『地球防衛少女イコちゃん3 大江戸大作戦』以来、29年ぶりの登場です。時空を超えてますよ(笑)。今はとにかく『ロバマン』を成功させたいですね。『ロバマン』のクラウドファンディングは終了しましたが、今後の作品の一部もそのやり方で作っていきます。1口3000円からで、3000円から作品のDVDが(リターンとして)ついてきます。俺のクラウドファンディングはけっこう集まりますよ。

河崎監督から直に作品制作の舞台裏をききたい、若大将シリーズや円谷プロについて熱く語りたいという方には、中野のイベントスペース「ルナベース」が“聖地”になることだろう。監督はだいたい金曜日の20時ごろからいる予定だが、「ルナベース」のHPにスケジュールがあるのでチェックしてから行くように。また、3月20日には初めての書きおろし本(いままでは聞き書き形式だった)『バカ映画一直線!: 河崎実監督のすばらしき世界』が徳間書店から出版された。文字通り、河崎ワールドに迫るには最高の一冊だ。

(取材・文:倶知安ドッグス)

『永遠のルンナ』

収録内容 本編24分+特典映像14分
CAST それいゆ(SOLEIL) 市川りお 手塚眞

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監督・脚本・プロデューサー 河崎実  脚本 木川明彦
音楽 CD『My Name Is Soleil』より
Licensed by VictorEntertainment

撮影 佐々木雅史 松尾誠 川﨑雄太 技術 水島英樹 音声 武藤隆
編集・CG・効果 川崎雄太 ヘアメイク 田部井美穂 スチール 瀧川寛
バッグ製作 谷川理砂 製作助手 河﨑智子
協力・ジャケットデザイン  サリー久保田
協力 川口法博(ビクターエンタテインメント)
製作 有限会社リバートップ

https://www.amazon.co.jp/dp/B07MQGGKNQ/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_wrRTCbTA9K3JD


■「ルナベース」公式サイト http://luna-base.net/